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50代が長く続けられる、おすすめのパート8選!求人の探し方も解説
企業が50代をパートに採用したい理由
そもそも、50代の採用が着目されている理由はなぜなのでしょうか。主に、次の3つの理由が考えられます。
人材不足の解消・改善
多くの企業にとって、人材不足は深刻な課題のひとつです。求人を出してもなかなか応募者が集まらない状況で、従来よりも募集する人材の年齢層を広げる企業も多く見られるようになりました。人材不足の解消・改善に伴い、年齢を重ねていても働くことへの意欲が高い人が求められています。
時間の融通が利きやすい
50代に入ると、子育てなどが落ち着いて、時間に余裕ができる人が多くなります。子供の都合に左右されずに安定したスケジュールで勤務できるため、企業にとってありがたい存在となり得るのです。
特に、比較的長い時間働ける人や、早朝や夕方といった時間帯にも勤務可能な人は、企業からのニーズがさらに高まるでしょう。
礼儀やビジネスマナーが備わっている
50代の人は人生経験が豊富で、さまざまな人と接してきたことから、幅広い年齢層の人とコミュニケーションがとれる強みがあります。子育ての経験がある人なら、小さい子供の扱いに慣れている点も評価されるでしょう。
ある程度の社会経験があれば、礼儀やビジネスマナーが備わっていることも大きなメリットです。人材育成にかける時間・労力を削減できるのも企業のニーズと合致しています。
50代が長く活躍できるおすすめのパート8選
パートを始めるからには、できるだけ長く働き続けられる仕事を見つけたいと考えている人も多いでしょう。ここでは、50代が長く活躍できるおすすめのパートを8つ紹介します。
レジ業務
レジ業務は、スーパーなどのレジカウンターでお客さんが持ってきた商品を受け取り、バーコードをスキャンして精算を行う仕事です。お店によっては、レジスターに金額を入力して商品を袋詰めし、お渡しするまでを担当する場合もあります。基本立ち仕事ですが、飲食店のホールスタッフなどと比べて動き回ることは少ないので安心です。
シフトに融通が利く店舗も多いため、週2日、2~3時間からなど空いた時間を活用して勤務することも可能です。パートでの採用が多いので50代でも仕事を見つけやすく、同世代の人も多く活躍していることから職場にもなじみやすいでしょう。
コールセンター
コールセンターは、電話を通してお客さんとやりとりをする仕事です。お客様相談窓口での受付業務や、テレアポのような営業業務を主に担当します。直接お客さんと対面することはないため、服装自由なところが多く、基本的に座った状態で働けることがメリットです。また、採用後は研修が実施される職場が大半のため、久しぶりに仕事をする人でも始めやすいでしょう。
梱包・軽作業
梱包・軽作業は、倉庫や工場で商品を梱包したり、出荷前の商品を検品したりする仕事です。年齢・経験不問の求人が多く単純作業なので、一度覚えてしまえば比較的楽に続けていくことができます。なかには、力仕事がほとんど発生しない職場もあるため、体力に自信がない人でも気軽に始めやすいでしょう。
また、梱包・軽作業ではスタッフを多く配置しているため、勤務時間を柔軟に設定しやすく、希望の時間帯にあわせて勤務できる可能性が高いです。
受付
病院や公共施設、マンションの管理室、お店などの受付にもパートで働ける仕事が数多くあります。年配の利用者が多い施設などでは、人生経験が豊富で対人スキルのある50代以上の人のほうが適任とされるケースもあるでしょう。親子連れの利用者が多い施設であれば、子どもと触れ合った経験がある人がその経験を活かして活躍することもできるはずです。
勤務時間は9時~18時のように固定されているのが大半で、業務の流れや対応すべき内容も決まっていることが多いため、慣れれば長く続けやすい仕事といえます。
介護
介護は、高齢者や障がい者の身のまわりのお世話をする仕事で、利用者の入居する施設で働く場合と、利用者の自宅を訪問する場合があります。介護が必要な人やそのご家族の気持ちをきちんと理解したり、一緒に働く人としっかりコミュニケ―ションをとったりする力が求められるため、人生経験の豊富な50代が活躍できる仕事だといえます。
介護助手や介護補助であれば無資格・未経験でも始めることができますが、経験を積みながら介護職員初任者研修や介護福祉士といった資格を取得すれば、収入アップも見込めるでしょう。
保育士
保育士の資格を持っている人は、パート保育士として働くのもおすすめです。保育園によっては延長保育の時間帯のみパートを募集していることもあるので、仕事と家庭を無理なく両立できます。
また、保育士の資格がない場合でも、保育士のサポート役として保育補助の仕事に携わることが可能です。子どもが好きで子育ての経験がある人であれば、それを活かして活躍することができるでしょう。
調理補助
調理補助とは、飲食店や福祉施設、給食センターなどで調理をサポートする仕事です。食材の下ごしらえや盛り付け、配膳、片付けなどを主に担当します。主婦や主夫の期間が長い人にとって、料理の経験が強みになる仕事のひとつといえるでしょう。
給食センターや施設の場合は食事を提供する時間帯が決まっているため、勤務時間も固定されているケースがほとんどです。また、職場によっては食事補助やまかないが出るため、働きながら食事代を節約できるのも魅力です。
清掃・家事代行
清掃・家事代行は、商業施設やオフィスビル、ホテルなどで清掃作業を担当したり、利用客の自宅を訪問して家事のサポートを行ったりする仕事です。主婦・主夫の経験を活かすことができるうえに、勤務時間も早朝から夜間、フルタイムから短時間勤務とライフスタイルにあわせて働くことができます。
最近では共働きの世帯が増えていることから、家事代行の需要は高まりつつあります。中高年歓迎の求人も多いため、50代の人も挑戦しやすく長く続けやすい仕事といえるでしょう。
長く働くための仕事選びのポイント
50代から長く働ける仕事を選ぶには、どのような点に気をつけておけば良いのでしょうか。ここからは、仕事選びで特に意識しておきたい4つのポイントを紹介します。
働く目的を明確にする
働く理由や目的によって、仕事の選び方は大きく変わります。「収入を得て家計に余裕を持たせたい」「空いた時間を有効に活用したい」「人とのつながりを持ちたい」など、目的をまず明確にすることから始めてみてください。
そうすることで仕事選びの軸が定まり、効率良く稼げる仕事やスキマ時間に働きやすい仕事、さまざまな人と関わる仕事など、自分にあった仕事を見つけやすくなるはずです。
スキルや経験を活かせる仕事を選ぶ
パート先を選ぶ際には、自分が持っているスキルや経験を活かせる仕事かどうかもチェックします。社会経験だけでなく、家事や子育ての経験など主婦・主夫として身に付けてきたスキルや知識を求めている企業も多いです。
自分のスキルや経験を活かせる仕事に就けば、能力を発揮しやすいだけでなく仕事を覚えるまでの期間を短縮することにもつながります。自分が社会に貢献していると実感できる仕事を選ぶことは、パートを長く続けていくうえで重要なポイントとなるでしょう。
体力的にハードな仕事は避ける
50代は、20代や30代の頃と比べると体力の低下や疲労を感じやすい傾向があります。そのため、50代から新たに仕事を始める場合、体力面を考慮して検討することも重要です。
例えば、立ち仕事が中心で動き回るようなパートを選んでしまうと、長期間続けていくなかで足腰に不調をきたすこともあり得るでしょう。体調を崩してしまうと仕事を続けられなくなってしまう恐れがあるため、体力的負担を伴う仕事は自身の体力や健康をよく考えて選択するようにしてください。
事前調査を怠らない
求人に掲載されている情報以外にも、自分で求人先の情報収集を行っておくと安心です。具体的な仕事内容や職場環境、一緒に働くことになるスタッフの年齢層など、求人情報には書かれていない重要な情報はたくさんあります。
それらの情報を得るには、企業のWEBサイトやインターネット上に投稿されている従業員の口コミをチェックしたり、客としてパート先の店舗などを利用してスタッフの様子や雰囲気を観察したりする方法が有効です。実際にパートを始めてから「想像していた職場と全然違っていた」ということにならないよう、事前調査はしっかり行いましょう。
50代向けの求人の探し方
50代の人が働きやすい仕事を見つけるためには、いくつかの方法があります。求人の探し方のコツを押さえて、自分にあった仕事を効率良く探しましょう。
求人サイト・アプリで探す
求人サイトやアプリの活用は、最も効率良くパート先を探す方法として有効です。勤務地や勤務時間など希望条件を指定したうえで、「50代歓迎」「50代活躍中」とキーワードを絞り込んで検索することができます。複数の求人サイトの情報から希望にマッチしたものを一括で検索することが可能なので、多くの求人を比較検討したい人にもおすすめです。
求人ボックスでも、50代向けの求人を多数紹介しているため、ぜひチェックしてみてください。
ハローワークを利用する
50代の人材を求める地元の企業は、ハローワークに求人を出していることがあります。正社員だけでなくパートやバイトの求人も取り扱っており、気になった仕事があればその場で応募することも可能です。
ハローワーク内に設置されたパソコンで求人を検索できるほか、窓口にて専門の相談員に求人紹介を依頼することもできるため、事前にある程度希望条件を固めてから利用することをおすすめします。
求人情報誌や折込チラシをチェックする
駅や商業施設に設置されている求人情報誌やフリーペーパーは、その地域に特化した求人を掲載しているものが多いです。そのため、その地域内でパートを募集している店舗や企業をまとめてチェックすることができます。
また、新聞の折込チラシにも求人が掲載されていることがあります。新聞の配達エリアに適した求人内容が掲載されているケースが多いので、自宅から通える範囲の職場を探すには適した方法といえるでしょう。
まとめ
人生経験が豊富で時間の融通が利きやすい50代は、多くの企業から貴重な戦力として注目されています。50代以上の人が活躍している職種は数多くあり、家庭と両立して無理なく働けるパートもたくさんあります。今回紹介した内容を参考に、ぜひ自分にあった働き方が実現できる職場を探してみてください。
自分の強みが活かせる職場が見つかれば、長く安定して働き続けることができるでしょう。
※この記事の更新日:2024年03月28日(初回公開日:2022年12月15日)